ペットのレシピずかん:コラム

脂がのっている

脂がのっている

いい魚を評する言葉はただひとつです。

「脂がのっている」か否かが、魚のおいしさの決め手として評価されます。

たしかに、脂がのっていると、とてもおいしい。

ではなぜ、脂がのっていると「おいしい」と感じるのでしょう。

これはおそらく、ヒトは長く飢餓状態にあったからだと思われます。

油脂は手っとり早くエネルギーになる栄養です。

また、体内で作ることができず、食べて摂取するほかない必須栄養素のひとつでもあります。

そういうものを「おいしい」と感じるように身体ができていると理解するべきでしょう。

油脂はもともと、動物の肉や植物に含まれているものでした(このほかに石油のような鉱物性のものがある)。

そこから精製する技術も生まれ、料理に用いられるようになります。

とくに中国は水資源が不足していたので、油を使った調理法が発達しました。

日本は逆に水が豊かで、茹でたり蒸したりといった料理が多く、安土桃山時代に誕生した天ぷらも、庶民の間に普及したのは明治時代に入ってからのことです。

最近では油脂の研究も進み、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸という言葉をよく目にするようになりました。

飽和脂肪酸は動物性の脂分・乳製品に多く含まれており、過剰摂取は肥満や生活習慣病をひきおこすと言われています。

一方、不飽和脂肪酸は魚類に多く含まれており、血中の中性脂肪やコレステロールの量を調節するのを助け、脳神経の発達に関係するなど、重要な働きをすることが判明しています。

不飽和脂肪酸が不足すると発育不良、皮膚炎、動脈硬化を引き起し、学習能力・集中力も低下するそうです。

しかし、不飽和脂肪酸といえども、過剰摂取はやはり肥満を招きます。

不飽和脂肪酸を主体にしつつ、バランスよく摂取することが大切だといえそうです。